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風呂触れ合うも多生の縁(清水湯を愛していただいております皆さまに☆彡)


風呂触れ合うも多生の縁?風呂屋に多生の縁ってなんぞや?と思われると思います(笑)実は場所取りの改善のお願いブログをどのように書けばいいのかずーっと悩んでいたんですね。この場所取り、頭の痛い問題で全ての責任と過失は3代目の僕にありますので本当に申し訳ない気持ちで一杯です。そもそもこの場所取りの問題は本当に清水湯を熱烈に愛していただいているお客様同士でもあることなのですが、建替え以前から多少ともありましたが、リニューアル後、以前あった席数が女子風呂だけでも30席が、現在は18席で以前より12席も減っているのです。日本全国のスーパー銭湯、温泉場の浴場施設を丹念に視察に行ってきて分かったことが席(カラン)の数が思いのほか少ないこと、あの箱根の天山でさえも中風呂の席は思いのほか多くはないのです。露天にもありそれは数には入れていませんが・・・

「ここは私の席よ」は存在しないんです・・・。

いわゆる導線がしっかりしていれば、席の数はそんなに問題にはならないと計算していました。しかしオープンから特に女子のお風呂に関してはいまだに場所取りの問題がありまして本当に申し訳なく思っております。お風呂に入ってから出るまでは「私の席」と言う方と限りある席を「譲り合って使いましょう」と言う方の相違が一部あるのですが、清水湯の考え方としては、あくまでもお風呂に入る時まで、洗い場の席を自分の場所として確保しないで席を立つ時は洗面道具を一旦、所定の棚に置いて「他のお客様にお譲り」いただくことをお願いいたしております。皆さま、本当にすべて大事なお客様なので仲良く楽しくお風呂ライフを楽しんでいただきたいのですが、もう一つ計算違いがあるとしたら、リニューアル後こんなに沢山のお客様に来ていただけるとは思ってもいなかったことなんです。

ゆずり合いましょう♡

風呂屋は地域の唯一、裸のお付き合いの出来る昔からの社交場であり、そこでは子供から大人まで礼儀や、礼節を自然と覚えられる地域のコミュニティーなんですね。ですから風呂屋としては本当に『同じ釜の飯』と同じように『同じ風呂の仲間』、または『袖触れ合うも多生の縁』のように『風呂触れ合うも多生の縁』ぐらいな感じでお互い気持ちよく譲り合ってご利用いただけたらと思います。いずれ次の4代目がもっと良い風呂屋を作り変えてくれると思いますので・・・(笑)まだ小学1年生ですが・・・それまでは、少しご不便をおかけいたしますが、何卒、気持ちよくお互い譲り合ってご利用いただければ嬉しいです。ちなみにスタッフも浴場内の見回り強化、場所取りの洗面道具の片づけなど強化しております。もし、場所取り等で嫌な思いをされた場合脱衣場のインターフォンでご遠慮なく一報いただけましたら直ぐに対応させていただきますので何卒宜しくお願い申し上げます。

武蔵小山温泉・清水湯3代目。

 

 

銭湯の出現は鎌倉時代か!?


銭湯、字の如く銭(料金)を徴収してお湯に入ってもらうという入浴形態が出来始めたのは、いつ頃からなのでしょうか?12世紀(1200年ごろ)の説話集、「今昔物語」にもありますが、「東山へ湯浴みにとて人を誘ひ」とありますように、平安時代には京都に銭湯があったようです。また 「吾妻鏡」(あずまかがみ)鎌倉時代に出来た日本の歴史書にも、湯屋(銭湯)の記述が残っています。「湯銭」という記述のある文献も鎌倉時代には残っていることを考えると平安時代から鎌倉時代には銭湯の原型というべき湯屋の形態が出来上がっていたと考えられます。

今回は銭湯博士の町田忍先生のNHK教育で放映内容です。

また京都の寺の「祇園執行日記」にも祇園社内で銭湯を営むと言う記述があります。「太平記」の1360年の記述には「湯屋風呂の女堂部」という記述があり風呂屋で女性が働いていたと書かれています。永享2年(1430年)には日本に来た朝鮮特使が「日本人は大人も子供も沐浴を好み、町中には銭湯があって、沸けば角ぶえを鳴らしてこれを告げ、人々は湯銭を払って入浴する」と記録されています。

町田先生の著書。大体持っています。

室町時代の作品、「洛中洛外図屏風」にも、庶民が楽しそうに蒸風呂にはいっている様子が描かれています。このようにお風呂文化って凄く歴史があるものなんだと、改めて思いますし昔も今も庶民の中で育まれていって、人々の中で楽しんでもらっていたことを考えるとこれからも銭湯の歴史を残していけるように武蔵小山の地で清水湯の灯を絶やさないでいこうと思いました。

参考文献 吾妻鏡 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%BE%E5%A6%BB%E9%8F%A1

NHK 歴史に好奇心 あ~極楽の銭湯史 町田忍著

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

ガンバレ!!銭湯(ありがとうございます!下北沢つかさ氏)から。


銭湯を応援してくれる人が大好きです!その中に昨日ご紹介した全国浴場新聞のコラムに登場する「下北沢つかさ」さんがいます。下北沢つかさ氏は、この月一回の銭湯新聞で「ガンバレ!!銭湯」というコラムを担当していただいています。その中で、全国3000軒を以上、銭湯を回られた同氏曰く、学生時代の大変な時に銭湯に行くのが唯一の楽しみだったそうです。そして現在もご結婚されてもなお自家風呂があるにもかかわらずご夫婦揃って、銭湯かよいを続けられているそうです。(長年、町の銭湯を支えていただき真にありがとうございます!)下北沢さんはその後、町の銭湯がどんどん廃業されている現状を目のあたりにするにつれてさびしい想いを募らせていただいていたようです。

この第4回には僕もゲストで出たんです。

ぼんやり映っていますが、真ん中が下北沢氏。

そのなかで同氏は、12年前に銭湯業界では超有名な銭湯博士のカリスマ「町田忍」氏と出会い、銭湯への熱き想いが更に燃え上がり全国津々浦々、銭湯を歴訪したそうです。その数3000軒以上!その後、僕も第4回目に登場したこともある、新宿ロフトでの新しい銭湯文化発信の「東京銭湯ナイト」を主宰して、銭湯ルネッサンス(復興)にご尽力してくれています。

温泉博士の町田氏の代表作。

前述の町田忍氏は僕も共鳴できるところが多く尊敬していて、沢山の本も持っていますが、新しい切り口で銭湯文化を啓発してくれている下北沢つかささんもこれからの銭湯伝道師として大活躍していっていただいきたいと思いますし、陰ながら応援させていただこうと決めています。同氏は立川談志師匠の言葉を引用されて、「湯はうらぎらない」とおっしゃっています。僕もその通りだと思いますし、一人一人のお客様を大切にしながら、皆さまに喜んでいただけるガンバル銭湯を続けてまいりますので、皆さま、銭湯一軒一軒をこれからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、全国浴場新聞

参考URL,(つかさの銭湯温泉サウナ王国)http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/

銭湯新聞ってご存知ですか?


銭湯に機関誌があるのをご存知でしょうか?まず、一般の方は目にすることのない新聞ですが、毎月一回1日に発行している二つ折りの4面のみの新聞です。大体1面には全国公衆浴場関係が半分ぐらい割いていて、その下半分が生活衛生関係(厚生労働省との関連事項)ほぼ半分が広告で残りが銭湯ローカル情報系、時事通信系、(といっても経済、社会、などは一切なく銭湯がらみです。)先月号は大人気コミックの「テルマエ」(テルマエ・ロマエ)などが掲載されていました。

浴場新聞のセントウ紀行。

で必ず変わらず載っているのが、都道府県別入浴料金表。ちなみに東京都は450円(大人、神奈川県も一緒)ですが、埼玉県は410円、千葉県は420円となっています。なぜか清水湯の先代である2代目は毎月この銭湯新聞をいまだに理解できないのですが、ホルダーに保管していました。笑。でもたまに目を見張る記事も乗っていることがあります。特に最近話題のエコロジー銭湯(エコ銭湯)などは、銭湯1件がおこなっても意味がないので、全浴場の銭湯が一致団結して環境負荷の削減(CO2)問題などに地域の灯台として率先していく事は、大切ですし、その啓蒙活動の機関誌として銭湯の浴場新聞がお役にたつことが、非常に意味のあることだと思います。

銭湯回帰につながるといいものです。

最近の紙面を見ていて思うのは、どこかで世代交代したのかなと思う所があります。正直少し前までは、古臭いことしか載っていなかったのですが、笑。最近では刷新してきたように感じますし、銭湯の存在意義の向上こそ、銭湯の残る道であるという気風を感じる事が出来るようになりました。お客様目線でこれからも、皆さまに喜んでいただける銭湯を浴場新聞共々に進んでまいりますので、銭湯をこれからも何卒宜しくお願い申し上げます。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、全国浴場新聞。

快眠のススメ。(温泉睡眠導入法☆)


最近、良く眠れない方が増えていると聞きます。睡眠導入剤がないと眠れないなど、いろいろあるようです。ちなみに僕は逆でいつも眠くて仕方がないのですが・・・笑。さて人種による睡眠時間の快眠の差はないとされています。大体成人で6時間30分から8時間未満と報告されています。(米国クリプケ博士が100万人を超える成人を対象に行った睡眠時間と健康についての調査です。)学童前期(3~5歳)で11時間~13時間、学童時(6~12歳)で10時間~11時間、11歳~17歳で8時間30分~9時間15分、成人、高齢者で7~9時間とされています。

温泉で快眠を。

温泉で快眠を。

おおむね成人にとっての平均睡眠時間は7時間ぐらいが最適なようです。睡眠は、健康の3大要素であり、(栄養、運動、休養=睡眠)質の良い栄養、質の良い運動、質の良い睡眠は不可欠なものとされています。また、この睡眠は、一定の規則的な時間帯に寝ると質が向上すると言う特徴があります。

2代目の父が掘り当てた「黒湯」も最高なんです。

2代目の父が掘り当てた「黒湯」も最高なんです。

睡眠障害のある方や、寝つきの悪い方などは、睡眠前に清水湯の温泉でどっぷりと汗をかいて、心もカラダも温めて、明日への活力と鋭気を養って、規則的な睡眠を心がけてみてはいかがでしょうか。(お客様のなかに、普段眠剤を飲んでいるのですが、清水湯の温泉に入った後は良く眠れると仰っていました。)きっと、食欲もカラダの調子もすこぶる良くなってくると思います。快眠、快食、快便は健康のバロメーター、皆さまの健康のお役に立てる銭湯、清水湯の温泉を是非、ご利用くださいませ。皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、K新聞コラムぐっすり快眠術(睡眠評価研究機構代表・白川修一郎氏)

絵本で親子の語らい~おススメ読本。(子育て世代の3代目談。)


子育て世代真っ最中の3代目がおススメする児童読本を児童文学作家の漆原(うるしばら)智良氏が推奨する「読み聞かせ」の大切さを新聞コラムに載っていたものを簡単にまとめてご紹介したいと思います。漆原氏曰く、未就学児の時は、比較的読み聞かせをしていたものが、小学生になると生活様式(学習時間に追われるため)が変わるためか、読み聞かせの時間が少なくなる傾向性があるというのです。しかしながら、同氏曰く「絵本は大人の心を一気に幼少期に戻す不思議な力を持っている」と言うのです。子供時代に読んだ親たちは圧倒的な自己肯定感を児童書によってはぐくまれています。それが「生きる土台にもなっている」とも言うのです。

沢山読み聞かせをしてあげましょう。

そしてそういった体験を子供たちはどれだけ積んでいるのでしょうか?子供の豊かな感性を育むポイントは、「家族、仲間、自然とのふれ合い」と「間接体験」(この間接体験こそが、読書なんですね。ほかに映画など。)読書の素晴らしさは、特に感受性の強い子供時代にどれだけ良書に触れ合うかが大切になってきます。それは、本の世界に登場人物と一緒になって苦楽(哀感)を共にすることで人情の機微を(きび)感じ取ることが出来るので、第三者を侮蔑したり、暴言をはいたり、いじめをしたりすることがなくなります。親の子供に対しての「読み聞かせ」、「読書」のススメは子供を優しく、力強い感受性を植え付けていく事が出来ると仰っています。断然、賛成ですね!本を何故読むのとか、漫画の方が良いとかありますが、読書をすることの素晴らしさは読んでみればわかることで、必ずそれが、単純に言ってしまえば「知は力」になるのは間違いないと思います。良く思うのは、世界中の良書を毎日読んだとしても、全て読み切れるものではないという事、よっぽどの速読の達人なら別ですが、映画のストーリーをなぞらえる感覚で読みたいのなら普通は一日多くても1冊から2冊ぐらいでしょう、それも仕事と食事以外は本にかじりついてと言う感じで、ですから僕は本を読むのは、挑戦だと思っています。(特に大人になってから読書に目覚めた場合。汗)だから子供の内から良書に馴染んでおくことが大切だと思います。

家族団欒(だんらん)安心感が子供の心を強く優しくしていきます。

また絵本は親子の対話のきっかけになると漆原氏は仰っています。童話を通して仲間、いじめ、環境、平和、家庭、自然、夢、願い、優しさ、勇気、希望、そういったものを親子で語り合うのも素敵な事ですよね。さて、同氏のおススメ読本は『くまとやまねこ』、『ヤクーバとライオン』、『おかあさん、元気ですか。』、『あらしのよるに』、『じぶんの木』、『しげちゃん』、『みずいろのマフラー』、『おかあさんの魔法のおうかん』、『ハグくまさん』だいたい10分ぐらいで読める本だそうです。今、家には、妻のお姉さんからいただいた、児童書が山のようにありますので、週3ぐらいの割合で3人の子供が一冊づつ持ってくるのを、片っ端から読んでいます。たまに「ふぁ~。」とあくびが出ることもありますが・・・笑。親と子供の読み聞かせは、明るい親子、家庭作りに一役買いますので、こじつけですが、笑、清水湯の温泉で家族団欒、読み聞かせで家族団欒、ダブルで家族団欒して、明るい家庭と子供たちの可能性を開いてみてはいかがでしょうか。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、S新聞コラム児童文学作家の漆原智良さんに聞く、 「絵本を読んで親子の語らいを」から。

湯治が出来る銭湯が夢だったんです。(プチ湯治のすすめ)


温泉博士の松田(忠徳)先生の書物に湯治に関する記述があります。「江戸時代の本草学者(薬物学者)で儒教者であった貝原益軒(1630~1716)の代表作に有名な『養生訓』があります。今風の言葉にすると生活習慣病やアンチエイジング、さらに精神面の健康維持のための指南書を、儒教と中国医学に基づいてまとめたものです。」また少し前のドラマ大沢たかお主演『JIN-仁』で『医は仁術」と言っていたのはこの「醫は仁術なり。人を救ふを以て志とすべし。」(貝原益軒『養生訓』)から来ているとの事。さらに「現代にも通じる予防医学書として300年にもわたって読み継がれてきていて、(中略)この本の中で益軒は湯浴みや温泉」についても触れています。

このドラマはまりました。笑

①温泉が効果的な時とそうでない時もある。

②入浴回数は1日3回までとする。

③長湯しすぎない。

など、徳川家康も熱海の温泉で湯治を行う際は、先述の入浴法を経験的に実践していたそうです。また湯治は1週間単位で入浴することが望ましいらしいのですが、あくまでもプチ湯治は温泉に1年を通して気軽に楽しみながら入るのが目的ですので、町の銭湯(まさにそのままですが・・・)どんどん温泉に浸かって楽しんでいただきたいものです。

面白そうですね。

更に、「人間の生体リズムの乱れは温泉浴を開始して約1週間で回復することが、科学的にも立証されてきており、この湯治期間は医学的根拠があるらしいのです。」と温泉の持っているポテンシャル(可能性)は非常に高いんですね(笑)、確かに毎日、営業前と営業後に温泉に入っているお蔭なのか、すこぶる健康的ではありますので、医学的というよりも実証的に温泉イコール健康を体現しているような気がします。さて、今後も世にある温泉指南書を読み漁って、温泉そして健康に対しての啓もう活動を行って皆さまに温泉の素晴らしさ、健康の素晴らしさを風呂屋のおやじの視点で伝えていこうと思います。

参考文献、「知れば知るほどハマル!温泉の科学」 松田忠徳著  TBSテレビ JIN-仁 http://www.tbs.co.jp/jin-final/cast/

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

温泉でポカポカしながらプカプカしてみよう♪


今日は昨日とうって変わってちょっと肌寒いですね。春の気候は三寒四温といって温かい日が続くとまた寒い日が戻ってくるんですがまさに今日がそんな日です。さて大分、前に水圧(静水圧)を取り上げましたが、今回は温泉入浴の際の物理的因子、「浮力」について簡単に触れてみたいと思います。大塚吉則先生の「温泉療法」癒しへのアプローチから浮力の効能が分かり易く載っていましたので、素晴らしい考察ですので要約しながらご紹介したいと思います。「水中では、人間の身体は浮力で軽くなります。水面から顔だけだしている状態では体重の9から10分の一になり、胸から上が出ている状態では体重の3分の1ほどになります。

水面近くまで浮くと心臓への負担も軽くなります。

そのため筋肉、関節の障害、神経麻痺、リウマチ、などによる運動機能障害などがある人でも無理なく動作が可能となります。そして関節痛であっても温熱作用で温められるため、痛みも軽減されて関節可動域が拡大し、リハビリなどにも役立つようになります。また、肥満ぎみのかたも膝などにかかる負担が軽減でき水中の水圧などによる負荷が肥満体質の方の心肺機能の向上に役立つと言われています。

ここまで浮かびません・・・笑

総じて、水中の浮力を利用したリハビリテーションは非常に効果的と言われています。」水中を温泉と置き換えても差し支えは無いと思います。清水湯の湯船はあまり広くはありませんので、大きな動きの動作を伴う運動は出来ませんが、先日のブログにした静水圧(水圧)の人への理学効果を考えれば、温泉にじっくり浮力を感じながらプカプカ浮かぶ程度でも身体の重力を解放して心身共にスッキリとリフレッシュ出来ることと思います。さらに温泉でプカプカ浮かぶような心地よさが、心と体の免疫系を向上させて更に健康的な身体作りに役立てると思いますので、季節の変わり目のこのシーズン、どんどん清水湯の暖簾をくぐって更に健康になってみてはいかがでしょうか。スタッフ一同心より皆様のお越しをお待ち申し上げております。

参考文献、大塚吉則著、温泉療法(癒しへのアプローチ)

参考画像、まゆこさんの四次元ポケット

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

丹田(たんでん)ってご存知ですか?


運動って皆さま、何をイメージされます?汗をだらだらかいて、息も絶え絶えの激しい運動か、のんびり気の向くまま休み休み気ままにウオーキングとか、ウエイトトレーニングで筋骨隆々ひたすら筋肉と対話していくとか、それこそ山や海にダイレクトに戯れに行くとか、本当に沢山のスポーツ(運動)があります。僕はあくまでも温泉を普及することが銭湯おやじの使命ですので、いかに温泉と関連させて効果を上げるかを常に考えています。その中で今、最も注目しているのが、いわゆる腹式呼吸なんです。いろんな総称や個称がありますが、早い話が腹式呼吸法ですね。腹式呼吸とは字のごとくお腹で呼吸をすること、お腹のどこかと言うとヘソの下と恥骨の間ぐらい、武道では臍下丹田(せいかたんでん)と言いますが、合気道でも空手でもこの臍下丹田(丹田)を非常に重要視いたします。「軸を作る」とか「気を練る」とかよく言うのですが、それはこの丹田を練る(鍛える)という事に他ならないのです。

へその下、お尻をしめると下っ腹に力の入る場所です。

で、なぜこの丹田を鍛えることが良いのか、種々論じている文献もあるのですが、(丹田呼吸法、丹田健康法など)まずは武道においての丹田とはそこが攻撃、守備の軸(中心軸)であり、活殺術を繰り出す源といってもいいわけなんですね。単純に重心軸が上の方にきてしまうだけでも、ちょっと攻撃されただけでもグラグラと軸がぶれてそこに隙が生まれて倒されやすくなってしまいます。更に突く行為と守る行為は陰と陽の関係にあり、引くから突ける、突くから引けるように密接に繋がっていています。そしてその一連の動きはまさに丹田を中心にした軸がしっかりと鍛錬されているかが重要になってまいります。強ければ強い程、この中心軸はドカッと大地に根を張ったように重心が下にあり、実際にビクともしない強さを醸し出すことになります。この丹田、スポーツの種目を問わずほぼ全てに共通しているので安定している選手と言うのは間違いなくこの辺の鍛え方が違うのは間違いないように見受けられます。(背泳の入江選手などは頭が一定で動かないのも中心軸が定まっている証拠です。)更に丹田に意識の行く体の使い方を習得出来てくると、自然に肩の力が抜けて来て、もともと持っている運動のポテンシャルも発揮しやすくなります。

メタボ解消に効果あります。

緊張のあまり肩や首に力が入り過ぎて重心が上の方にきすぎて力が発揮できないなんてことも良くあることですが、その精神的なメンタルケアも意識的にコントロールできるのがこの丹田を意識できるかという事が深くかかわっています。よく緊張すると下っ腹からブルブルと震えることがありますが、この気の落ち着かせ方も正に丹田に気を集中して更に深い丹田を意識した呼吸の中で精神を落ち着かせることも可能です。座禅を組む、ヨガなどもこの腹式呼吸が基本であることから、いかに古来よりこの腹式呼吸が知らず知らずの間にお婆ちゃんの知恵袋的な感じで深い意味があったことを表わしていたのであろうと想像でき尚且つ無意識の中でいつもしていることの延長にこの腹式呼吸がちょっと丹田を意識した呼吸の仕方だけで沢山の効能・効果を享受できるのなら嬉しいものですよね。最近、温泉に入ってしっかり温まってから、この腹式呼吸を行っているのですが、お腹周りの脂肪もとれてきて、体重も10キロも減ることが出来ました。この呼吸法侮れませんよ(笑)

武蔵小山温泉・清水湯3代目(最近、常連さんのOSさんに明らかに痩せたねと言われちゃいました。嬉)

参考画像、http://www.tubodojo.com/tubo/fumin.htm つぼ道場

温泉から平和を♪


入浴の際の適温に民族差があるのをご存知でしょうか?石川理夫著の「湯治で元気になる」のなかで入浴の際に快適と感じる体感温度に民族によって異なるというのです。普通は日本人ならば42度ぐらい。(清水湯もこの温度に調整しています。)一方、気候が寒冷な北方に住む欧州の方々は37度~39度ぐらいを適温となります。と、ここまで書いたらあまりに適温のコラムが短かったので筆が中断していましたが、大塚吉則著の「温泉療法」にも、若干、「水温を感じる人種差」という部分を発見しましたので、併せてご紹介したいと思います。

 

昨日はアヒルちゃん風呂開催しました!

端的に日本人と欧州人の水温に対する感受性の違いについて述べていますが、【日本人は熱い湯に比較的に使っていることが出来、一般に42度前後でお風呂に入るのが習慣的です。】確かに清水湯の昔ながらの常連さんは少しでもぬるいとすんごく怒ります。(怖)【また極端な例では草津温泉の伝統的な「時間湯」は47度~48度で1回3分、1日3回、3週間連続で入浴する方法が一般的です。こんな入浴法は欧米人には考えられない事ですが、一方日本人は冷水にはほとんど耐えられません。ですが、欧州人にはバルト海などでの海洋療法(タラソテラピー)が盛んで10度以下の水温の海水で盛んに治療が行われています。実はそのシステムを取り入れたのが、「サウナの後の冷水浴」なんです。】ただ、清水湯の番台(フロント)にいると沢山の海外の方が入浴に来られますが、一概に人種による適温があると言うよりは、環境や個人の趣向が大きくかかわっているように感じます。

世相の縮図が銭湯にはあると思います。

ある意味、日本の入浴文化は世界に誇れる独特でユニークでそれこそ人種や地位、肩書など関係のないある意味コスモポリタン的で人と人がつながっていく平和の文化でもあるように思います。今後、銭湯の存在価値を更に見出して、世界に平和と文化と銭湯の心も体も温めて人々が仲良くなり飢餓や貧困、戦争を撲滅していける銭湯を世界に発信していけたらすんごくカッコいいと思います!まだまだ、小さな町でも、地域の中でも昔ながらの銭湯ががんばっていますのでこれからも町の銭湯をよろしくお願い申し上げます。そして温泉、健康、人と人のつながりを通して社会のお役に立っていけるように清水湯もがんばります!

参考文献、石川理夫著「湯治で元気になる」。    大塚吉則著「温泉療法」

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。