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湯治が出来る銭湯が夢だったんです。(プチ湯治のすすめ)


温泉博士の松田(忠徳)先生の書物に湯治に関する記述があります。「江戸時代の本草学者(薬物学者)で儒教者であった貝原益軒(1630~1716)の代表作に有名な『養生訓』があります。今風の言葉にすると生活習慣病やアンチエイジング、さらに精神面の健康維持のための指南書を、儒教と中国医学に基づいてまとめたものです。」また少し前のドラマ大沢たかお主演『JIN-仁』で『医は仁術」と言っていたのはこの「醫は仁術なり。人を救ふを以て志とすべし。」(貝原益軒『養生訓』)から来ているとの事。さらに「現代にも通じる予防医学書として300年にもわたって読み継がれてきていて、(中略)この本の中で益軒は湯浴みや温泉」についても触れています。

このドラマはまりました。笑

①温泉が効果的な時とそうでない時もある。

②入浴回数は1日3回までとする。

③長湯しすぎない。

など、徳川家康も熱海の温泉で湯治を行う際は、先述の入浴法を経験的に実践していたそうです。また湯治は1週間単位で入浴することが望ましいらしいのですが、あくまでもプチ湯治は温泉に1年を通して気軽に楽しみながら入るのが目的ですので、町の銭湯(まさにそのままですが・・・)どんどん温泉に浸かって楽しんでいただきたいものです。

面白そうですね。

更に、「人間の生体リズムの乱れは温泉浴を開始して約1週間で回復することが、科学的にも立証されてきており、この湯治期間は医学的根拠があるらしいのです。」と温泉の持っているポテンシャル(可能性)は非常に高いんですね(笑)、確かに毎日、営業前と営業後に温泉に入っているお蔭なのか、すこぶる健康的ではありますので、医学的というよりも実証的に温泉イコール健康を体現しているような気がします。さて、今後も世にある温泉指南書を読み漁って、温泉そして健康に対しての啓もう活動を行って皆さまに温泉の素晴らしさ、健康の素晴らしさを風呂屋のおやじの視点で伝えていこうと思います。

参考文献、「知れば知るほどハマル!温泉の科学」 松田忠徳著  TBSテレビ JIN-仁 http://www.tbs.co.jp/jin-final/cast/

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。