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入浴料金の推移。


銭湯うんちく話として、銭湯の入浴料金がこの100年ぐらいでどのように変わっていったのか、ざくっと調べてみました。明治五年(1872)の入浴料金は、1銭5厘。大正6年(1917)で4銭なんですが、この当時のかけそばがちょうど4銭になるので、今、富士そばあたりでかけそば食べると290円、ちょっとしたお蕎麦屋さんでも500円ぐらいなことをかんがえると、銭湯料金というのは、どの時代も相場がきまっているんだと分かります。銭湯の存在意義というか価値は、公共の公衆衛生をどなたでも無理なく利用できることにあるので、かけそば一杯ぐらいなら無理なくだれでもいつでも利用できるという価格設定になっているんだろうと思います。

平日月曜はお休みなんです・・・。(来週の祝日は営業します。)

また、実は銭湯料金って昔からの法律(物価統制令)戦前戦中の法律らしいのですが、この物統令で銭湯価格を総括原価方式で時代のインフレに合わせて決められているんです。これは良い面と悪い面があるんですが、(ここではややこしいので省きますが)昔1銭だの4銭だの僕が子供の時は、記憶している料金は確か僕が10歳ぐらいの時で200円ぐらい(昭和53年では正確には155円)だった記憶があります。

できることなら消費税など上がるとした、適用外しにていただき銭湯を愛していただいているすべての方がたの負担にならないようにしていただきたいと思います。今ある資料をもとにすると明治5年から約70回近く料金の改訂をしながら、地域での銭湯の灯を守りながらも、地域に貢献をし続けて行ったのかと思うと、なるべく庶民的なせんとうを維持させながら、これからも未来永劫にみなさまに愛される銭湯を続けていかせていただきたいと思う次第です。武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、公共料金の推移http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J068.htm

参考文献、東京の銭湯料金の推移、四畳半の住人