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恋(濃い)っていいですか?いいですよ~。笑(温泉賛歌)


5年前の建て替えにあたり、日本中といっても有馬温泉、霧島温泉、近郊のスーパー銭湯などまわりにまわって人気の秘密を探りに行ったことがありました。まず共通して言えることは、清潔であること、手に触れる、目につくところは当然のごとこ、キレイにピカピカしていました。そして、スタッフさんの雰囲気がいいこと、挨拶はもちろんのこと、笑顔がいいところは、ほとんどが流行っていました。案外、場所は大通りになくても、人通りがなくてもあまり関係なかったように感じました。また、人気のある銭湯でもカラン(席)の数はそれほど多くなくて、うまく回っているんだなと感じました。でも印象に残る銭湯の一番の特徴は温泉の泉質だったと思います。それも温泉の濃度、いわゆる濃い温泉ということなんです。とろ~っと最初汲み上げた時は、薄い灰色の温泉でそれほど感激はなかったし、黒い温泉がすでにあるものですから、全然違う温泉を掘り当てたい、そんな思いが強かったので、すこし期待外れみたいな感じになったのを今でも覚えているんです。

濃いっていいですね~。

濃いっていいですね~。

で、建物が出来あがって、さー試にに新しく掘った温泉を湯船に満たして、歴史的な一番風呂に入ろうということで夫婦水入らず入ろうとしたときに、ビックリ仰天、なんと温泉の色が「あれ、こんな色だったっけ!?」なんてびっくりしたんです。そうなんです。なんとなく地味な感じの色合いだと思っていたのが、少し黄色味がかって、(それも少しずつ黄色味が強くなってきたんです。)色が変わったことに「これなら黒湯に負けない温泉になる」と確信したんです。温泉分析に出した時も、検査官からこんなに濃い温泉はなかなかないと褒めてもらいましたし、僕が日本の中で見て入って感じた温泉の中でも、決して引けをとらない素敵な恋してしまうほど濃い温泉じゃないのかなと思っています。掘り当てるまで、また掘り当ててからも沢山の方がたに恋していただいて、また喜んでいただいている、第二温泉の黄金の湯をこれからも大切に、また皆さまによろこんでいただきながら、連綿と銭湯の灯を守りつづけていきたいと思います。

武蔵小山温泉 清水湯若旦那談。