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予防医学(湯治)


湯治は確かに継続して行うことが大切で、最低でもは年に一回、通常は2,3回湯治場へと赴いていました。それも近場の箱根の温泉が定番だったようです。また日本の四季に合わせて冬の時期に行う「寒湯治」、春の「春湯治」、夏の「夏湯治」、秋の「秋湯治」と日本の風土、気候に合わせて湯治を楽しむ風潮があったようです。今よりも医学が発達していない昔の時代では、自分自身の基礎健康力を上げていないと、厳しい生活習慣のなかで乗り切っていけなかったものと思われます。また今のようにエアコンが完備している家など無いわけですから、自然や風土に負けない身体作りを常日頃から心がけていないといけなかった訳なんですね。

黒湯の源泉力。かけ流し併用のフレッシュな温泉です。

ですから、特に冬場の「冬湯治」と夏場の「夏湯治」は重要な意味合いが強くて、日本の厳しい高温多湿の日本の夏の季節と厳しい寒さに耐えられる抵抗力を、温泉の力を借りて築いていたと思われます。また春先は農作業を行うための身体の体調を整える意味での「春湯治」また秋は農作業の収穫後の疲れを癒すための「秋湯治」の意味合いが濃いため「土洗い」、「泥落とし」の湯治と呼ぶ地域もあったそうです。また漁師さんの世界では、厳しい漁のの合間の湯治や、『歩くと』言う行為を取り入れた、温泉&運動の健康増進効果を更に向上させた湯治も盛んに行なわれていました。このように健康に対して非常に意識が高かったことは、まさに現代とも通じ合っていると思いませんか?

黄金の湯の一番湯!

労働形態が若干多種多様になってきているだけで、農耕、漁業は連綿と続いていますし、肉体労働、デスクワークともに健康が基本になっている訳ですから、その健康を維持するために温泉浴を昔から実践していることは、素晴らしいことで、身近にある清水湯にある温泉でもそれが可能であることを考えると本当に便利な世の中になったと思います。清水湯をリニューアルするとき日本全国の温泉場を訪れて、その地域の素晴らしい温泉を堪能させていただいましたが、その時の実感として清水湯の温泉も負けてないなと少し遠慮気味にいっても「良い温泉」であることを再確認できました。日本全国の温泉が栄えに栄えて、日本人の健康増進とともに日本が更に栄えて行ってほしいものです。

参考文献、松田忠徳著 温泉の科学

武蔵小山温泉・清水湯3代目。

お風呂に入るだけで引き締め効果があります。


お風呂に入ると、誰しもが体で感じるのは、温度と一緒に水圧を感じると思います。この水の圧力、実は結構、健康に良いんです。温泉療法(癒しのアプローチ)大塚吉則著。という興味深い書籍を紐解いてみましたら、沢山、温泉の科学が載っていましたので、若干引用させていただきながら、ご紹介させていただきたいと思います。大塚先生曰く「水中での圧力は1メートル深くなるごとに0,1気圧の水圧が体の表面に加わります。これを静水圧と言います。

水圧は引き締め効果あり。

例えば立ったまま首まで浸かるとふくらはぎの周囲は、1~1,5cm減ります。お腹は3~5cm、胸は2~3センチ、静水圧は心臓や横隔膜にも影響を与えます。全身に水圧が加わるため、その圧力で血管、とくに皮膚表面の静脈が圧迫されて血液がたくさん心臓に戻ってきます(中略)。これらにより呼吸数が増加して、心肺機能向上にも役立つことがわかっています。」入浴するだけで、いわゆる有酸素系(スイミング、ウオーキング、等)の運動をすることに限りなく近い状態を生み出して心肺機能の向上に役だっていることは、水圧(静水圧)の考え方で少しは理解が出来ました。

心肺機能の向上も見込めます。

運動であれば運動負荷を体に与える事によって、心拍数が増加し、汗をかき、身体機能が向上してくるものですが、温泉入浴は温泉の中の圧力が、全身に負荷を与えることにより同等の効果が得られるということなんですね。さて、ものは試してみないと分かりません(笑)。目の前に山があるから登るのと一緒で、温泉も湧いていたら入ってみるのが一番なんですね。季節の変わり目こそ日々の健康温泉入浴を実践してみてはいかがでしょうか?

参考文献、  温泉療法(癒しのアプローチ)大塚吉則著

武蔵小山温泉、清水湯・健康運動指導士談。

 

 

文学者と温泉


最近、妻から子供の国語力がいまいちだと言われて、それなら本を読めばいいじゃんと妻と話していて、子供に本を読みなさいといっても世の中、本よりも楽しいことがたくさんありますので中々、本を手に取るまで時間がかかるので、簡単な本を選ばせて「読み聞かせ」をしています。先日も読み聞かせした後にこの登場人物は何を思っているの?とかなんで泣いているの?笑っているの?とか、なんでだろうと問いかけてみました。最初は問いかけに対してとんちんかんな受け答えをしていましたが、だんだん的を絞った答えが出来るようになってくるんですよね。それも直ぐに。子供の上達や可能性は凄いものがあるなーと少しバカ親っぽいですが、子供に本を読みなさいと言っている手前、良いだしっぺが本を読まないのは、恰好がつかないので、僕も仕事に関連のある書物を今、貪るように読んでいます。(笑)その中で日本温泉文化研究会さんの「温泉を読む」を呼んだ中に有名な文学者の作品の中には温泉が登場する記述が何点かありましたのでご紹介してみたいと思います。

夏目漱石。お札のイメージが・・・

有名な「伊豆の踊子」の作者、川端康成(1899~1872)は有名な温泉文学者だったらしいです。隋筆『伊豆の湯ヶ島』(1934)の中の一編で述懐しています。

【私は温泉にひたるのが何よりの楽しみだ。一生温泉場から温泉場へ渡り歩いて暮らしたいと思っている。それはまたからだの強くない私に長命を保たせることになるかも知れないし。」(湯ヶ島温泉)

夏目漱石の「坊ちゃん」に登場する温泉は有名な道後温泉。明治27年(1894)に竣工した豪華な木造三層桜近代和風建築であり、温泉建築としては平成6年に国の重要文化財にしていされている道後温泉本館の1階の神の湯が「坊ちゃん」に登場するモデルとされています。

【温泉は3階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。(中略)運動の為に、湯の中で泳ぐのは中々愉快だ。おれは人の居ないのを見済ましては十五畳の湯壷を泳ぎ巡って喜んでいた。ところがある日三階から威勢よく下りて今日も泳げるかなとざくろ口を覗いてみると、大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいて貼りつけてある。】(坊ちゃん)

坊ちゃん最近読んだばかりで確かにこの行ありました。(笑)赤手拭と生徒からからかわれたり新任教師の奮闘ぶりが面白いですよね。いつかご紹介できたらと思っていたので良かったです。いまだに道後温泉では「坊ちゃん泳ぐべからず」と看板があるそうです。粋ですね。(笑)また、同時期、漱石と一緒に活動していた正岡子規は、脊椎カリエスで下半身が萎える病気で寝込んでいた時に詠んだ句が、子規記念博物館の前に刻まれてあります。

【足なへの病いゆとふ伊予の湯に飛びても行かな鷺にあらませば】

正岡子規。友達に似ている気が・・・

温泉に入りたいと思う、情熱と温泉を愛する気持ちと言うのは今も昔も変わらなくて、いつまでも日本人の心の故郷になっているんですね。日本各地の素晴らしい歴史と伝統文化と温泉が日本人の文学の形成の一端となり、日本人の四季を温泉を愛する情緒豊かな日本人の良さを作り出した基になっていったことも一分はあるように思いました。大地の恵みである温泉を清水湯でも享受させていただいていますので、大切に使いながら皆様に心から喜んでいただける温泉銭湯を築いてまいります。

参考文献、温泉を読む日本温泉文化研究会(お湯だけじゃない文化が湧き出ている!) http://www.geocities.jp/onbunken_1126official/

武蔵小山温泉・清水湯三代目談。

 

 

 

無料ニンジン祭りしてるなら・・・(ニンジンの効能)


清水湯恒例の無料にんじん祭りをしているのなら、この本を読まない訳にはいきません。たまたま見つけた石原先生の「出すと病気は必ず治る」(毎朝ニンジンジュース1杯健康法で、クスリいらずの身体になる!)石原結實著。大ファンの石原先生、こんな本まで書いていたんですね!何から何まで清水湯のために書いていただいてるようで(そんなことはありませんが笑)ありがとうございます!凄く嬉しい気分になってまいります。更に副題に“石原式自然療法”で慢性病が消えた!医者にかからずに根治した!「ニンジン」ジュースでたちまち健康体に!とあります。(ちなみに2003年11刷発行の本です。)そして、この本の中でニンジンジュースの効能が載っています。

千葉・東金の林さんが丹精込めて作ったニンジンです。

①高血圧と高コレステロール(65歳女性)が治った!

②アルコール性肝障害、高脂血症(55歳男性)が治った!

③糖尿病(54歳女性)が治った!

④アトピー(30才女性)が治った!

⑤ぜん息(50歳男性)が治った!

⑥うつ病(55歳女性)が治った!

その他、ジンマシン、肝炎、リウマチ、生理不順、慢性鼻咽頭炎、尿路結石、胃ポリープ、乳がん、転移性肝ガンなど。

さてこの素晴らしい実績をものにするためには、プラス断食という荒業をニンジンジュースとともにしないといけないらしいので、これは専門の指導者についてしなければ無理らしいです。この本のP174からP178に載っているのでご興味のある方は一読してみてください。ただ、誰にでも出来る「プチ断食」として朝だけ「ニンジン・リンゴジュースだけにする朝だけ断食」というのを実践することをお勧めしています。文中に(朝食をこのように変えるだけで、前日の夕食からその日の昼食まで約18時間、「ニンジンジュース断食」をすることになるので、かなりの効果がある。)と言われています。また平日は難しいのであれば、「週末に朝だけニンジン・リンゴジュース断食」というのもお勧めらしいです。

無料ニンジンも春先ぐらいまでです。
メタボ解消に最高です!

断食をお勧めしている理由は「吸収は排泄を阻害する」という生理学上の大原則があります。食べ過ぎると体のエネルギーが消化吸収にまわり過ぎて排泄に行かないため、便秘、乏尿、発汗不足などで体がむくんできます。逆もまた真で「吸収させないと排泄が促進される」とあります。実際良く噛んで小食にすると、こんなに食べた覚えはないのにと思うほど大便が出ることもある。この吸収させない状態を作るの究極のやり方が「断食」ということらしいのです。断食の効能に①体内の毒素が一挙に噴出してくる。②体温上昇③体内の老廃物、余剰物が融解④白血球のパワーアップ⑤全身の臓器が休息、活性化。このような断食効果を朝だけニンジンジュースの「プチ断食」の実践で健康体になれるのなら嬉しい限りです。さて武蔵小山温泉・清水湯で不定期ですが、無料で差し上げているニンジンにこんな効果を促進する作用があるなんて、無料でニンジンを差し上げている冥利に尽きます。春ニンジンの収穫までは、この嬉しい清水湯独自の無料ニンジンサービス祭りを不定期ですが、続けてまいりますので皆様のお越しをスタッフ一同、心よりお待ち申し上げておりますのでニンジンと温泉と健康にお役に立てる銭湯を何卒宜しくお願い申し上げます。

参考文献、「出すと病気は必ず治る」(毎朝ニンジンジュース1杯健康法で、クスリいらずの身体になる!)石原結實著。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

onsen for everybody!


今度、無料体験するJALさんのわくわくアロハ計画のヨガ体験楽しみです!今年中には体験する予定なんですが、そのJALさんのサイトで予約していたら、ヨガの先生の言葉で素敵な一文が目に飛び込んできました!「yoga for everybody!」素敵ですよね!今までヨガに凄く興味はあったのですが、なぜか縁がなくいまだ体験をしたことが無かったのですが、今回は研修旅行を機に家族5人で体験してみようと思います。

こっちのマークの方が好きだな~。

あくまでも清水湯でヨガが可能か、まずは自身で試してみることが先決だと考えています。さて「yoga for everybody」全ての人のためのヨガを!をもじって「onsen for everybody 」とは“全ての人のために温泉”をということでしょうか。素敵な発想ですよね。老若男女誰もが楽しめる、そして楽しみながら健康になっていく、ご飯も美味しい、直ぐに眠れる、夢もいい夢ばかり、小さいことにクヨクヨしない、自然と色んな意味で守られる。星の運行と一緒で正しい道を進んでいる実感がする、そんな確信に満ちた楽しい生き方を温泉に入るだけで楽しんでいけたら最高だと思います。

常に新しい銭湯を目指しています。

ただの温泉入浴がそんなに全てを変えて行けるかどうかは分かりませんが、努力が全て報われる生き方が理想だと思うと、やはり健康的に力強く、前向きに前進していく事が一つの要諦だと思うと、温泉でいつも気分一新、明日への活力のエネルギーを充電しつつ、前だけを見ていく事が温泉に入ることによって得られるような気もします。しかも温泉入浴は誰でも出来ることです。ただ裸になるだけのことですから後はかけ湯をして湯船へGO!ただそれだけです。(笑)肩書や地位や立場など関係なく全ての人が風呂場では平等であり、老若男女が楽しめる地域の唯一のコミュニティーが銭湯(温泉)だと思いますので、清水湯の温泉に是非、everybody(皆さま)お越しになっていただきますようスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

JALわくわくアロハ計画 https://www.jal.co.jp/hawaii/02/program/loco/yoga.html

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

岩盤浴の科学。(岩盤浴の温熱効果)


武蔵小山温泉・清水湯がリニューアルオープンした平成20年の約2年前の平成18年7月29日、一冊の名著が第一刷発行されていたことに最近気が付きました。それは、「発汗健康法・岩盤浴の秘密・遠赤外線とマイナスイオンの驚くべきパワー」なんだか、僕の為に書いてくれたのでしょうか。(笑)でも6年も経って気が付くなんてのんびりし過ぎです。さて五味常明先生のこの岩盤浴の本を開いてみると「岩盤浴は、日本で生まれた日本が誇れる入浴法」であると説いています。また「岩盤浴は、体を芯から温めて“デトックス”、“アンチエイジング”になるので、老若男女を問わず、手軽に利用できる“健康発汗法”なのです。」とあります。更に、岩盤浴を始めて利用した時によく感じることで、「最初の岩盤浴はあまり、汗が出なかった。」でも「2,3回目からすごい汗がでて目があけられない」などという意見が多いのです。それは、岩盤浴の『温熱作用の仕方に理由があります。そして温熱作用は3段階ですすむと考えられています。』

岩盤浴の汗ってサラサラです。

第1段階は、温かい岩盤による直接の作用です。普通のお風呂と同じで高温の岩盤からより低温の身体に熱が物理的に移動する「熱伝導」の温熱作用のことです。

第2段階は、岩盤浴の鉱石から出る、遠赤外線が、体の深部に届いて「細胞に運動エネルギー」を与えることです。これを「共鳴運動」と言います。人間の細胞はやく60兆個あると言われています。その無数の細胞同士が摩擦し合って体がまったりと温まる「自己発熱」。

第3段階は、体が温まったことで、「代謝効率」が高まり、その結果さらに熱が発生して体温を高め、さらに代謝率が高まり、さらに熱が発生するという「自己熱のスパイラル」がおこります。このスパイラル、主に肝臓などの内臓や筋肉ではじまり、代謝をよくして血行が盛んになり、全組織へと温熱効果を広げる「血管循環」も促進します。

岩盤石と湿度のバランスが良い感じなんです。

五味先生が、更に強調しているのは、「岩盤浴の温熱効果は深く、長く続く」ということです。それは上の第一段階では受け身の温熱効果ですが、第2と第3段階では人間自身が発生させた熱であり、しかも第3段階の代謝は酵素による触媒作用という化学反応であるため、酵素活性を高めるためには、岩盤浴は繰り返して入浴するほど温熱効果が高まり、深く、長く岩盤浴の恩恵を享受することが出来るとと言われています。

岩盤&天然温泉で美人度アップ!

最近、清水湯の若旦那(笑)も岩盤浴に毎日、入って昨年末から体重が8キロ、健康的にダイエットを成功することが出来ました。更に岩盤浴のあとは清水湯の天然温泉で美肌効果倍増!一年を通して健康的で美容にも優れた岩盤浴を生活の一部にしてみませんか?「百聞は一見にしかず」岩盤浴は、3回は体験すると、本当に良さが分かります。さー、健康的な美しさを岩盤浴で創っちゃいましょう!

参考文献、 五味常明著、発汗健康法・岩盤浴の秘密・遠赤外線とマイナスイオンの驚くべきパワー

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

最近ダイエット成功したので「腹八分目」の重要性。その壱


「腹八分目に病なし」格言です♪いくら有機農法の野菜や食事を食べていても、食べ過ぎでは意味はありません。また、動物性蛋白質である、肉や玉子、チーズなどを食べて野菜は食べなくても不思議と元気な方がいます。(先日テレビを見ていて金さん、銀さんのお子さんがと言っても筆頭は90歳以上でしたが・・・野菜は嫌いと言っていました。)そこには共通しているポイントがあるようです。実は極端に量が少ないと言うのです。ですから食事の際、野菜中心に偏り過ぎず、肉中心に偏り過ぎないでバランスよく食べつつ、決して10分目以上食べないと言うのが大切になってきます。

約10キロダウンです・・・

また「吸収は排泄を阻害する」とい人間の生理的な法則があり、食べ過ぎると大小の排泄が悪くなり、体が重い、むくみ、腹がはる、気分も優れない、など結構普通に体験されているかたも多いとは思いますが、消化・吸収のために胃腸にエネルギーを取られてしまう事によるらしいのですが、排泄が滞ると言うのはまさにデトックスである、体の循環の血の流れであったり、気の流れであったり、体水の流れであったりそれらが淀んでくることに繋がってくるわけです。美味しく食べる家族、好きな人、仲間と楽しい時間を過ごす食事は何物にも代えられない楽しい時ではありますが、不健康になってはその楽しい時間が目減りするような感じになってしまうものです。

今度は筋肉を効果的につける方法をご紹介する予定。得意分野デス♪

どうせでしたらいつまでも健康に楽しく死ぬまで楽しく愛する人たちと一緒に過していきたいものですし、そのためのちょっとした心の持ちようと心構えみたいなものがあるだけで、いつまでも健康的に食事もでき、楽しい時間を過ごせるはずです。人それぞれ生活パターンがあり、朝ご飯が食べれない方、夜の食事が遅い方などいらっしゃるとは思いますが、僕は必ず、一日に一回は食べたいもの好きなものを食べます。でもその分、青汁なども摂るようにしていますが、さてバランスよく、賢く、「腹八分目」の食事を心がけて、清水湯の温泉も楽しみながらいつまでも健康的な生活を共々に送ってみては如何でしょうか。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

初めての銭湯。(寒い季節は銭湯入浴が安心です。)


1010誌実はこんなに熟読したことなかったんですけど、やはり、そこは銭湯専門誌良いこと書いています。特に今の季節にバッチリのコラムがありましたのでご紹介したいと思います。今までも清水湯ブログで書いて来ている事なのですが、更にご家庭のお風呂と銭湯のお風呂の比較で銭湯のお風呂の優位性も出ていましたので簡単にご御紹介したいと思います。(冬の入浴は危険が多いものです。)季節を問わず日本人にとって欠かすことのできないのが入浴という習慣です。特に冬の寒い時期の温泉は堪えられない至福の時を過ごせる最高の時ですよね。

坪庭の残雪。なごり雪でしょうか♪

ところが高齢者や心肺機能、循環系の疾患、ストレス、体調の悪い人にとってこの入浴タイムは非常に危険を伴う時間帯でもあります。厚生労働省のデータによりますと平成20年に家庭内の不慮の事故で亡くなった方は全国で13,240人。そのうちの溺死者は4079人このうちの9割がたが高齢者と圧倒的に多数を占めています。これらの事故件数を月別で見てみますと10月ごろから増え始めて12月にピークを向かえて1月、2月と高い推移を経過していきます。(血圧変化による意識障害がアブナイ!)このように冬場、家庭での高齢者の溺死(お風呂での入浴の際の事故)が増えるのは何故なのでしょうか?一つは入浴時の急激な血圧の変化が挙げられます。

まだまだ、冬の温泉シーズン。心も体も温めていきましょう。
とくに高齢者の方の入浴は銭湯が安全です。

浴場の温度に比較してご家庭の脱衣場の温度が極端に冷たくて脱衣場から浴槽に移動していく過程での急激な温度変化が血圧の急激な上昇の原因となっているのです。高齢者の中には循環系に血栓などが出来始めている方もいますので、その狭窄している個所が詰まったりすることによって心筋梗塞、等をおこしてしまい時によって浴槽の中で意識を失いそのまま溺れてしまうケースが後を絶ちません。それらの事故を防ぐには、脱衣場と風呂場の温度差をなくすこと、入浴の際には必ずかけ湯などをして体をお湯に馴染ませる事が重要になってまいります。ここで銭湯では脱衣場にも冷暖房が完備してあり、常に脱衣場を一定の温度に保っておりますので温度の差による急激な血圧上昇を防いでいるんですね。ただそれでもノボセなどで倒れる事故もありますが、なによりそこは銭湯まわりに他のお客様もいますので、何かあれば素早い対応が可能なんです。また、地域のコミュニティーとしても見直されてきている銭湯で心も体も温まりにきては如何でしょうか?清水湯は銭湯の中でも2つの天然温泉を銭湯価格で楽しめますので、たまには広いお風呂でのんびりしたいと言う時もおススメですよ。

参考文献、1010誌

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

インフルエンザにお気を付けください。


まめな、手洗い、うがい、(僕はさらに鼻うがい)インフルエンザ対策を家族と共に万全の態勢で実施しておりましたが、なんと運のいいことに(?)今年に入って2回もインフルエンザに罹ってしまいました。(でもインフル自体は10年ぶりぐらいでした。)最初は、末の娘が貰ってきたインフルが少し慢性疲労気味の僕の柔らかい首の器官にピッタリと張付いてそのまま感染、あれよあれよと言う間に喉、気管支、肺とインフルウイルスが爆発的に増えていくのが分かりました。

手洗い、うがい、咳エチケット♪

最初はA型、気合とカツジン(活蔘28)の爆飲みで少し時間はかかりましたが、インフルA型を完治、その後2週間ぐらいして今度は長女のインフルB型に罹ってしまいました。このB型がしつこいのしつこくないのって本当にしつこかったんですが(笑)、3日目ぐらいから熱も下がり治りそうだと思っていたら、肺の奥の方が炎症にかかりそうな雰囲気と体中の関節と偏頭痛が酷くてついには、お医者さんに行き、インフル吸入器の「イナビル」をもらってきました。このインフル吸入器吸った事が無いのと、クスリ嫌いな僕は最初、躊躇していたのですが、3日前には吸入していた長女が「パパ怖いの~(喜)」みたいな顔をしているのが、横目で見えたので、父親の威厳を保たなければと思いっきり吸入しました。この「イナビル」本当に良いですね!(☆)それまで痛かった関節痛や気管支などの痛みが手に取るように徐々に楽になっていくのがわかるんですね。

10歳以上は2つ。1と2を交互に吸い込みます。あっという間に良くなりました。

また、まだまだ乾燥した季節が続いていますので、お年寄りの方、お子様、乳幼児など体力の弱い方たちインフルの合併症として気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全等の循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全(免疫抑制剤による免疫低下も含む)などの方は、インフルエンザにかかる と合併症を併発する場合があります。高齢者では細菌の二次感染による肺炎、気管支炎、慢性気管支炎の増悪が起こりえます。また、乳幼児では中耳炎や熱性け いれんが起こりえます。また、その他の合併症としては、ウイルスそのものによる肺炎や気管支炎、心筋炎、等の合併症が起こることもありますので、インフルを少し甘く見ていた、自分自身を律する意味でも、少しインフルについてのブログを書いてみました。

健康が一番です。

でも近所の黒須医院の黒須先生に聞いたら、今シーズンはA型B型と二つとも感染しちゃいましたので、インフルには罹らないと太鼓判をいただきましたので、インフルは恐れずどんどん仕事を頑張っていこうと思います。あ、書き忘れたことが「インフルに感染した時の共通点」があることに気が付いたのですが、「体を冷やした」という共通点がありました。やはりインフルも「冷えは万病のもと」なんですね。さて季節の変わり目も清水湯の健康温泉入浴法でインフルも寄せ付けずに健康的な生活を送ってまいりましょう!

インフルは、早めに専門医で受診、インフル薬を処方してもらいましょう。

参考文献URL 国立感染症研究所 http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/fluQA/QAdoc01.html#q03

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

風呂の語源☆彡


民族学の第一人者として研究家の先駆者としても有名な柳田國男氏(1875~1962)が大正4年(1915年)の「郷土研究」3巻3号に「風呂の起源」として風呂と言う言葉の語源は「ムロ」ではないかと言う説を唱えています。「フロは多分、室(ムロ)と同じ語で、穴蔵または岩屋のことであつたらう。寺院の保護の下に生息して居た一種の人民が、石室又は土室を築くに巧であって、之を利用して所謂(いわゆる)蒸風呂を拵え(こしら)へ僧侶の便宜に供して居たのが、此浴法次第に民間に流行して家々に五右衛門風呂を用意する迄に発達し~以下省略」とあります。風呂の語源が室(ムロ)とは何となく説得力がありますね。そもそも最初の風呂屋の形態は柘榴口(ざくろぐち)と言って、一種の蒸し風呂 が主流だったことを考えても興味深いことです。

奥に見えるのがざくろ口ですね。

でさらに柳田は風呂は最初は天然の洞窟などを利用した岩室や岩風呂と同じで、今でも鹿児島のある地域では石を寄せて集めて作った釜のことを「フロ」と呼んでいるらしいのです。更に柳田は「自分の見るところでは、風呂と称する入浴法はもと仏家の作法に始まったらしい。我邦に固有の浴法は単に海川に浸かって身を洗ひ、又は今日の行水のやうに快諾にして且つ単簡のものであつたのを、僧徒永永の垢をこすり落とし始め、それが今日の如く一般民家に流行するに至つたのではあるまいか」と風呂の語源を分析しています。そもそも風呂好き、海好きの3代目店主はこの文を読むとただの先祖返りをしているだけのことかと笑ってしまいますが、「風呂」と言う言葉、よく見ると何で風に呂なんだろうと不思議な文字ですよね。確かに子供のころから「風呂」と言う字になんの意味があるのだろうと不思議な思いでいましたが、こういう考え方も一理あるなと納得してしまいました。

黄金の湯♪

なかなか意味深くて造形の深い考察ではないでしょうか。さてもともとは風呂に入る行為自体が尊い作法であったことを考えると、何となく普段の銭湯での入浴も一味違う物になりそうです。確かに日本人のDNAには風呂に入った後のさっぱり感は一種の身体を洗うだけのさっぱり感だけではなく、心も洗い清める最高の自分に立ち返る一種の儀式なのかも知れませんね。毎日温泉、毎日最高の自分に戻ってきてまた前に進んでいく、そんな明日への活力、成功への原点になれる温泉になれたら銭湯冥利に尽きるものです。これからも皆様の健康、長寿、幸せの一助にお役の立てる銭湯として清水湯を何卒、宜しくお願い申し上げます。

参考文献 柳田國男全集。あ~極楽の銭湯史 町田忍著

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。