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育浴のすすめ。


「カラダや心の健康を考えて、お風呂に入る効果や方法、楽しみ方を学ぶこと。これを【育浴】といいます。毎日元気に過ごすためには、お風呂に入ってカラダをきれいにしたり、温めたりすることはとても大切です。」と【育浴】のすすめを提唱しているのは、東京ガスの興梠真紀さん(東京ガス都市生活研究所)なんです。育浴って聞きなれないかもしれませんが、最近、流行りの食育とかなんとか育のお風呂バージョンなんですが、昔懐かしい、古くて新しい、銭湯での親子の触れ合いや、語らい、コミュニケーションを通して親子の絆を深めていける新しい考え方なんです。

東京ガスさんが提唱する育浴。

この【育浴】という言葉にあるように、親子のコミュニケーションとしても活用できる以外にもさまざまな活用方法があるのではないかと、清水湯3代目は期待しています。それは、昔は隣3軒両隣(となりさんけんりょうどなり)などのように人間関係が密接であったことから、地域の人のつながりが深くてある意味色んな意味での礼儀や秩序的なものや子供の人格形成などにも役だっていたと思うんです。この最近では希薄になってきているこの、人と人とのつながりが残っているのは(しかも裸の付き合いの出来る)町の銭湯しかないと思うんですね。やはり老若男女が集まる場所というのは、一人だけ自分勝手にしていると非常に目立ってしまいますし、結構迷惑な存在になってしまうものですが、人の集まる中で必要なものは礼節であったり社会的な一定のルールなんですが、これを風呂屋で学べるのが今、ものすごく貴重な存在であり、貴重な空間なんではないかと思うんです。

確かに銭湯は昔から地域の社交場でありマナーを学べる場だったんです。

黄金の湯は家族みんな大好きなんです。

自分がされたらいやだなと思う事を人にしないというのが、ある意味自由という言葉の基本ルールであり、最近、問題になっている【いじめ】の問題なども人に対する思いやりや感性の欠如ではないかと思うんです。こういった小さいことだけど一つ一つ積み重なれば大きな優しい人間的な思いやるのある人格形成が銭湯の空間で築けるのであれば、銭湯稼業として最高の誉(ほまれ)ですよね。(笑)親子で、家族で、恋人同士でまたは普通に気軽にふらっと清水湯の天然温泉につかりに来ていただいて、カラダも心もリフレッシュして風呂屋ならではの楽しさを満喫しに来てみてはいかがでしょうか。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

参考文献、東京ガス都市生活研究所Web