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温泉から平和を♪


入浴の際の適温に民族差があるのをご存知でしょうか?石川理夫著の「湯治で元気になる」のなかで入浴の際に快適と感じる体感温度に民族によって異なるというのです。普通は日本人ならば42度ぐらい。(清水湯もこの温度に調整しています。)一方、気候が寒冷な北方に住む欧州の方々は37度~39度ぐらいを適温となります。と、ここまで書いたらあまりに適温のコラムが短かったので筆が中断していましたが、大塚吉則著の「温泉療法」にも、若干、「水温を感じる人種差」という部分を発見しましたので、併せてご紹介したいと思います。

 

昨日はアヒルちゃん風呂開催しました!

端的に日本人と欧州人の水温に対する感受性の違いについて述べていますが、【日本人は熱い湯に比較的に使っていることが出来、一般に42度前後でお風呂に入るのが習慣的です。】確かに清水湯の昔ながらの常連さんは少しでもぬるいとすんごく怒ります。(怖)【また極端な例では草津温泉の伝統的な「時間湯」は47度~48度で1回3分、1日3回、3週間連続で入浴する方法が一般的です。こんな入浴法は欧米人には考えられない事ですが、一方日本人は冷水にはほとんど耐えられません。ですが、欧州人にはバルト海などでの海洋療法(タラソテラピー)が盛んで10度以下の水温の海水で盛んに治療が行われています。実はそのシステムを取り入れたのが、「サウナの後の冷水浴」なんです。】ただ、清水湯の番台(フロント)にいると沢山の海外の方が入浴に来られますが、一概に人種による適温があると言うよりは、環境や個人の趣向が大きくかかわっているように感じます。

世相の縮図が銭湯にはあると思います。

ある意味、日本の入浴文化は世界に誇れる独特でユニークでそれこそ人種や地位、肩書など関係のないある意味コスモポリタン的で人と人がつながっていく平和の文化でもあるように思います。今後、銭湯の存在価値を更に見出して、世界に平和と文化と銭湯の心も体も温めて人々が仲良くなり飢餓や貧困、戦争を撲滅していける銭湯を世界に発信していけたらすんごくカッコいいと思います!まだまだ、小さな町でも、地域の中でも昔ながらの銭湯ががんばっていますのでこれからも町の銭湯をよろしくお願い申し上げます。そして温泉、健康、人と人のつながりを通して社会のお役に立っていけるように清水湯もがんばります!

参考文献、石川理夫著「湯治で元気になる」。    大塚吉則著「温泉療法」

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。