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新聞の健康コラム(感染性胃腸炎)


感染性胃腸炎とは細菌やウイルスなどの微生物を原因とする吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの胃腸炎の総称です。主なものにノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスがあります。特に冬場に流行するノロウイルスは大規模な流行になりますので警戒が必要です。感染経路で多いのは、

①感染した人の便、嘔吐物に触れた手指を介して口から感染。

②便、嘔吐物が乾燥してそれが塵となって舞あがり、呼吸とともに取り込む。

③感染した人が手を洗わずに調理したものを口にいれて感染。

④ウイルスを内臓に取り込んだカキ、シジミなどの2枚貝を不十分な加熱処理で食べる。

手洗い手順。

ノロウイルスは感染後24時間~48時間で発症します。通常症状は1,2日間と短期間、続きますが乳幼児、高齢者では脱水症状など重症化することがありますので注意が必要です。

更にロタウイルスは感染後24時間~72時間で発症し、5,6日間は症状が続き便が白くなることもあります。ウイルスの感染力は強くて口に10個以下のウイルスで感染します。流行期は1月から5月生後6か月から2歳の乳幼児に多く、日本では5歳までにほぼ100パーセント感染すると言われています。

手洗いうがいを忘れずに。インフル予防にも。

ノロウイルスもロタウイルスも現在効果のある抗ウイルス剤はないとされています。予防のために最も大切なのは手洗い、うがいをすることです。また罹患した時は、水分と栄養補給を十分に行い、特に乳幼児と高齢者は早めに受診しましょう。とくに高齢者は嘔吐物が誤嚥といって気管に入ることによって肺炎を起こすことがあるため嘔吐の症状が治まったら少しずつ水分補給をして安静にします。回復期には消化しやすいおかゆ等の食事で体力回復を図りましょう。

参考画像、サラヤ株式会社。

武蔵小山温泉・清水湯専属健康運動指導士。